Pickupコンテンツ - 李政秀
きれいな鼻は四角形 PART1~三角形を四角形に
「きれいな鼻は三角形ではなく四角形をしています。」
そう言うとみなさんちょっと戸惑うかも知れません。
「これは正面から見た鼻のお話ではなく、横顔のことです。」
そう言ってもまだ簡単には納得できないでしょう。でも、横顔の鼻の理想形においてこの四角形であることはとても大切です。
三角形の鼻とはつまり、鼻根と口元という上下の鼻の始まりの点と鼻先の頂点でできる三角形で構成された鼻です。
もちろん、人の鼻は図形の三角形のようには先端が尖ってはいませんから、あくまでアウトラインとしてのイメージです。
この鼻先の頂点が上の方にある方はアップノーズという状態で、正面から見ると鼻の穴が見えやすいタイプです。
日本人の鼻は、このアップノーズタイプが多いのですが、これはこれで可愛さや愛嬌がでて見えるという意味では決して悪い形とは言えません。
でも、鼻の穴を今よりも見えにくくしたい方や、可愛さよりもクールビューティーな鼻を望まれる方にとっては、どうしてもこのアップノーズの修正は必要になってきます。
かといって、単純にこの三角形の形を維持したまま頂点を下げると、鉤鼻といっていわゆる魔女の鼻のような状態になります。
鼻下のフェイスラインに対し直角より角度が小さくなるのが正真正銘の鉤鼻ですが、ちょうど直角ぐらいでも、そのままその角度を保って先端に向かう鼻はやはりちょっと鉤鼻っぽく見えてしまいます。
では、その中間くらいが良いのかと言うと、これも中途半端な形でクールビューティーと言うにはもの足りません。
きれいな鼻とはどのような形をしているのでしょうか?
先ほど、中間は中途半端と言いましたが、理想的な鼻は別の意味で中間にあります。
どういった意味かと言うと、口元からの始まりはフェイスラインに対しほぼ直角つまり水平に近くなっているのですが、途中からややアップノーズに角度を変えて先端に至ります。
つまり、鼻根と口元という上下の鼻の始まりの2点以外にカドが二つある状態、つまり四角形になります。これが、鼻は三角形より四角形が理想的と言った理由です。
四角形と言ってもどちらかと言えば台形に近いですし、はっきりとしたカドがない場合もありますが、口元から明らかに途中で角度がかわって鼻先に至るという点で、四角形と言っていいんじゃないかなと思っています。
もちろん、鼻ほど好みが分かれる所も無いので、この形がすべての方にとって理想的という訳ではありませんが、テレビや雑誌に出ている美しい方の横顔を観察すると、この形になっている方が多いのは事実です。
三角形の鼻を四角形にするためには?
この、三角形と四角形の違いとなる鼻先と口元の間、つまり両側の鼻の間を鼻柱と言います。つまり、三角形の鼻を四角形にするためには、この鼻柱の形を変える必要があります。
それには具体的にどんな手術が必要でしょうか。
鼻先が下がっているタイプの三角形、つまり鉤鼻であれば、余分な部分を削って小さくする治療で四角形にすることが可能です。これも、単純に削るだけでは鼻先が丸くなりすぎてしまうので、鼻先を上のほうに伸ばす必要があったりと、実際に行うとなると意外と難しい手術なのですが、幸い日本にはこのタイプはあまりいらっしゃいません。
四角形の鼻にするベースの鼻としては、どちらかといえばアップノーズ系の鼻が圧倒的に多い傾向があります。
このタイプの鼻を四角形にするためには、鼻柱を下(斜め下方)に伸ばす必要があります。
もちろん、アップノーズの傾向が強い方は、鼻柱が下がって四角形になるだけでは美しい鼻になったとは言えないので、鼻先自体の位置も下げつつ、鼻柱を伸ばす必要があります。
この鼻柱を伸ばすためにはどんな手術が必要なのでしょうか?
単純なシリコンプロテーゼの挿入などでは、この鼻柱を下げることはできません。それどころか、この鼻柱から鼻先にかけての皮膚は薄くデリケートなので、無理に人工物でここを下げようとすると、皮膚に負担がかかってしまい、そのため皮膚がどんどん薄くなり、最悪の場合、シリコンが皮膚を突き破って出てくることもあります。よって、人工物ではなく、耳介軟骨などの自家組織を移植する手術が必要になります。
鼻柱は、鼻中隔軟骨という左右の鼻を仕切る板状の軟骨が柱となって、それに支えられてその形を保っています。そのため、単純に今の鼻柱に乗せる形で軟骨を足しても柱としての効果は少なく、実際にあまり伸びません。
しっかりと鼻柱を伸ばすためには、この柱である鼻中隔軟骨自体を伸ばす必要があります。
これが鼻中隔延長という手術です。鼻中隔延長という手術は最近ちょっと有名になってきたので、名前をお聞きになったことがある方はけっこういらっしゃると思うのですが、なぜこの手術が必要なのかを本当に理解していらっしゃる方はまだあまり多くはありません。
その大きな理由の一つが、今回のテーマである三角形の鼻を四角形すにることにあることをぜひ憶えておいてください。
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