Pickupコンテンツ - 李政秀
きれいな鼻は四角形 PART2~理想的な鼻とはどんな形をしているのか?
理想的な四角形の鼻とは具体的にどんな形をしているのか?
これをお話しする前にお断りしておきたいのは、あくまでこの理想的というのは明確な基準ではなく、私の主観を含んだものであるという事です。
以前にもお話ししたように鼻は他のパーツと比べても好き嫌いの好みが分かれやすい所なので、あくまで一つの考え方として聞いてください。
綺麗な四角形の鼻を考える上で大切なポイントがいくつかあります。
綺麗な四角形の鼻を考えるポイント 1
鼻先の位置があまり上や下にありすぎないことです。
具体的にどのくらいの高さが適当かというと、これももちろん絶対的なものではないのですが、鼻翼の真ん中よりちょっと下、つまり鼻の穴の上縁の延長線上よりちょっと上に鼻先の頂点があるのがいいと思います。
綺麗な四角形の鼻を考えるポイント 2
次に鼻柱の形ですが、口元の方から考えた場合、まず始まりは鼻下に対して90度くらい、つまり水平に近い形で前方に延びるのが理想です。
大切なのは口元からいきなり鼻先に向かわない事ですが、逆に水平より下向きになってしまうと垂れ鼻になってしまいます。
この部分の方向は、厳密に言えば鼻下の形でかなり基準が違ってくるのですが、水平よりちょっとだけ上向きというのがおおよその目安になると思います。
この水平に近い形で口元から立ち上がった鼻柱が真ん中くらいで角度を変え、先ほどお話した鼻先の頂点に向かうのが理想的な鼻柱の形です。
鼻先の高さが同じでも、イメージが変わる?
ここで、最近私が大切と考えているポイントが、この鼻柱の途中で角度を変える場所(屈曲点)の位置です。先ほどは真ん中ぐらいで角度を変えるといいました。確かにこれは一つの目安ではあるのですが、目指す鼻のタイプによって微妙に違ってきます。
つまり、「鼻先の高さが同じでも、この鼻柱の角度が変わる位置(屈曲点)がどこにあるかで鼻のイメージが変わる」ということです。
これを分かりやすく説明するために、鼻先から角度を変える位置(屈曲点)までをA、ここから口元までをBとします。
つまり真ん中で角度を変えればA=Bです。
鼻先の位置が同じ場合、Aが短ければ短いほど、言い換えればBが長ければ長いほどクールな印象の鼻になり、その逆にAが長ければ長いほどかわいい印象になります。
ちなみにこの二つのイラストで鼻先の高さは同じです。イラストで印象の違いがお分かりいただけますか?
鼻中隔延長をする際、このことをふまえて行わないと技術的に問題なくても目指すものと大きく異なった鼻になってしまいます。
実際、以前は鼻中隔延長の修正相談といえば
「他院で鼻中隔延長を受けたけど、あまり変わらなかったのでもっと伸ばして欲しい」という内容がほとんどでしたが、最近は
「鼻中隔延長を受けたけど、鼻がかわいくなくなくなったから戻したい。」といった相談が増えてきました。
この場合、手術自体は問題ない場合が多く、(逆に技術的にはきっちりとした鼻中隔延長が行われている、つまりドクターが頑張ってきっちりと延長している方にかぎってこういった問題が起こりやすい傾向があります) すべてを戻してしまう必要はまずありません。
多くの場合、鼻柱の前方の一部をほんの少し短くする、つまりBよりもAが長くなるようするだけで印象が劇的に変わります。
ほんのわずかな違いで大きく印象が変わってしまう。そんな経験をすると、美容外科は技術とセンスの両立が大切であるということをつくづく実感します。