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重瞼術~第1章 : 重瞼術の仕組み
上まぶたに二重を作る手術を重瞼術と呼びます。この重瞼術はヴェリテクリニックでたくさん行われる美容外科手術です。
しかし、これはヴェリテクリニックに限ったことではありません。おそらく、日本の美容外科クリニックで行われる手術の中でも数が多いのは重瞼術とよばれる、二重の手術だと思います。
重瞼術~第1章 : 重瞼術の仕組み 目次
二重は皮膚の折りたたみ
二重というのは、目を開けた時にまぶたの皮膚が折りたたまれることをいいます。目を閉じた時はまぶたの皮膚は引き延ばされていますから、二重になっている人はいません。
見ていただいたように自然な二重まぶたも、切開術で作った二重まぶたも、一重まぶたも目を閉じた時にはラインができている人はいません。
二重ができるメカニズム
目を開くためには、眼瞼挙筋という筋肉が収縮して上まぶたを上の方に引っ張り上げています。このまぶたを持ち上げる筋肉はまぶたの裏側のピンク色の結膜に張り付いています。つまり、目を開く時には、まぶたの裏側の結膜が上に向かって動きます。表側にある皮膚は動く結膜と筋肉にぶら下がっているだけです。
裏側にある眼瞼挙筋と表側の皮膚の間に連結があると、連結部分の皮膚が引っ張られます。それで、目を開いた時にはちょうどローマンシェードのカーテンのように皮膚が折りたたまれることになります。
一重まぶたのメカニズム
二重まぶたのような連結が存在しないまぶたでは、皮膚は折りたたまれないで睫毛の上に垂れ下がります。
この連結のないまぶたが一重まぶたです。
重瞼術の仕組み
二重を作るためにはまぶたの裏側とまぶたの表側にある皮膚の間を連結させる必要があります。
切開法では切開することによってできる瘢痕組織がまぶたの裏と皮膚を連結させます。
いっぽう、埋没法という手術は髪の毛のように細い糸をまぶたの裏側と表側の間に埋めて連結をつくる手術です。皮膚の表面に近い所に糸を通します。糸を埋めた後は、目を開けてまぶたの裏側が上に向かって移動すると、埋没された糸も上の方にひっぱられます。そして、糸が皮膚をひっぱります。そうすると、糸の埋まっているところの皮膚がひっぱられてくい込み、折りたたまれます。
このようにして二重ができます。
第2章は「埋没法」です。
埋没法の重瞼が消えるわけ、二重が消えやすいまぶた、埋没法の二重を消えにくくする工夫などの解説です。