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長い鼻下を短くするには? – 美容整形・美容外科のヴェリテクリニック【公式】 東京・名古屋・大阪

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長い鼻下を短くするには?

名古屋院 李 院長 プロフィールはこちら

「鼻下長」という言葉があります。

大辞泉という辞書を引くと「《鼻の下が長い意》女性に甘くだらしないこと。また、そういう男性。」と記載があり、良い意味ではありません。

鼻の下が長いからといって女性にだらしないということはないと思いますが、鼻の下が間延びしているとしまりがなく緊張感の無い顔に見えてしまいがちです。

老化によってもたるんで長くなってくる場所なので、老けた印象にも見えてしまいます。タレントさんの顔を見ると、この部分が間延びしている方の割合は非常に少ないように思います。

鼻下が長く見える理由には、実際の鼻下の長さが長いことや、鼻中隔(鼻の真ん中)が短い事などがあります。ですから、鼻下を短く見せるための治療法にも、実際の鼻下の長さを短くする手術や鼻中隔を伸ばすことで短く見せる治療など、その状態によって適応が分かれます。

上口唇短縮術

鼻下を切って実際に短くする手術を上口唇短縮術といいます。

「人中短縮」と呼んでいるクリニックもあるようですが、人中というのは「鼻と口の間にある縦の溝」の事なので、鼻下全体を短くするこの手術の呼び名としては正確ではない気がします。

そういう意味では上口唇短縮という呼び名も唇の手術と紛らわしいので、「鼻下短縮」といった方が分かりやすいのかもしれません。

上口唇短縮術
上口唇短縮術

とにかく、鼻下に沿って皮膚を切り取る手術ですが、実際の手術法を簡単に図で説明するとこうなります。

この術後の傷はしばらくの間赤くなりますが、無理な手術をしない限りはかなり目立ちにくくなります。

一度に切除出来る量は縦の幅で4~8ミリくらいです。

皮膚だけでなく余分な筋肉までしっかり切除し口輪筋をリフトアップすることで、後戻りを防ぐ事が出来ます。

それでも傷が治癒していく過程で、傷の幅の分だけ少し戻りますので、実際の縮小サイズは切除した幅より1、2ミリ少ないと思ってください。

上口唇短縮術

このデザインの限界として、鼻の幅の内側でしか皮膚の切除が出来ないことが挙げられます。

さらに、外側に向かうにつれ少しずつ切除する幅を狭めていかなければならないので、最大幅で切除できるのは鼻の幅の四分の三程度になります。

当然、鼻の幅が大きい方ほどたくさん切除できます。逆に鼻の幅が小さいのにたくさん切除しようとすると、縫合する際の上下のつじつまが合わせづらくなり、その結果、傷跡が目立ってしまうことになります。

上口唇短縮術

年配の方は口の外側まで全体にゆるんで間延びしている場合が多く、このデザインでは短縮に限界があります。

この場合、法令線のしわを利用して鼻の外側までデザインを広げなす。

これによってさらにたくさんの皮膚切除が可能になります。

上口唇短縮術

若い方でも、一度に大きく変化させたい方にはこのデザインの方が有利です。

でも、法令線にくっきりしたしわが無い方がこのデザインで切開すると傷が目立つので、基本的にはお勧めはしません。

この手術の適応を考える上で大切なのが、唇の変化です。鼻下全体が上に引っ張られるため、その結果、上唇が厚くなります。鼻下の長い方の多くは唇が薄いため(特に加齢で伸びた方はほぼ全員)、ほとんどの方にとってこれは嬉しい変化なのですが、唇が元々厚くそれ以上厚くしたくない方には、この手術は適応になりません。

もう一つは、今までより口が閉じにくくなる事です。元々、あごが小さい方などで口が開きやすい方は、さらに開きやすくなるので要注意です。さらに、笑ったときに今までより歯茎が見えやすくなります。つまりガミースマイルになる可能性があります。加齢で鼻下が伸びて長く見える方はそれ程心配はいりませんが、上あごの骨格そのものが長い方がこの手術を行うとガミーになる可能性が結構あります。ですから、術前からガミースマイルの方は論外で、どちらかといえば禁忌です。

鼻中隔延長術

もう一つは鼻の形を変えるという方法です。

鼻中隔延長術
鼻中隔延長術

元々鼻下が長く見える理由の一つに、鼻の真ん中(鼻柱)が短いという事があります。

正面から鼻を見て、鼻翼(小鼻)の下端より真ん中が短く上にある方はまさにこのタイプです。

こういった方は鼻中隔延長という手術で鼻柱を下げることによって、鼻下が短く見えるようになります。

鼻中隔延長術

鼻中隔延長というのは、軟骨を鼻中隔に移植することで鼻の真ん中を下方や前方に伸ばす手術です。

この時、気をつけなければいけないのがその下げ方です。鼻柱の付け根から鼻先までバランス良く下ろさないと、特に横顔での鼻の形が悪くなってしまいます。

もう少し具体的にお話しすると、鼻先側だけが下がると鉤鼻になってしまいますし、付け根の方だけが下がるとアップノーズに見えてしまいます。

鼻柱が鼻翼(小鼻)より下に来るようにしながらこの形を作ると良い雰囲気になると思います。

この手術は当然、元々鼻の真ん中が長い方には適応になりません。このタイプの方が鼻柱を下に伸ばすと、正面から見たときアローノーズと呼ばれるの矢印ような鼻になってしまいます。(中には矢印鼻がお好きな方もいらっしゃいますので絶対禁忌とは言えませんが)

口唇拡大術

鼻下を短く見せるもう一つの方法は、上唇を厚くすることです。

実は、この方法では実際の鼻下の長さは短くなりません。ではどうして短く見せる効果があると言えるのでしょうか。

これを説明するために、一つの例を先に挙げようと思います。今、周囲に、はがきなどの幅のあるものがあったら手に取ってみてください(手帳などでも構いません。)。これを正面から見たときと少し傾けて見た場合では、傾けたときの方が幅が狭く違見えますよね(当たり前ですが)。

口唇拡大術
口唇拡大術

上唇を厚くするのにもこれと同じような結果になると考えています。

ヒアルロン酸などで厚くした上唇を横から見ると、唇がちょっと斜め前方に持ち上がっています。

これによって鼻下の角度が少し傾きます。これが正面から見た鼻下を短く見せることにつながります。

ただし、実際の鼻下の長さが変わっているわけではないので、顔を傾けて見た場合などにはあまり変わったという印象になりません。でも、上唇が厚くなる事で相対的に鼻下が短く見えることもあるので、この場合にもまったく変化がないとは言えないと思います。

まとめると方法は大きく分けて三つ

  1. 鼻の下の皮膚を切除する方法=「上口唇短縮術」
  2. 鼻柱を下に伸ばす方法=「鼻中隔延長術」
  3. 上唇を厚くする方法=「口唇拡大術」

その方のご状態によって治療の適応は変わります。

もちろん、さらに変化をつけるために二つの治療を組み合わせることもあります。

比較的コンピューターのシミュレーションでイメージを作りやすい部分なので、治療を迷われている方は一度シミュレーションをされてみると良いかと思います。