症例番号:鼻翼挙上-009
担当医: 李 政秀
鼻翼挙上術のトラブル一覧
A)感染(化膿する)
治療部位に「熱感」「赤みが出る」「強い痛み」「強い腫れ」等といった状態が長引く場合は、感染が疑われます。
対応
感染が起きた場合は、内服薬の処方や抗生剤の投与をします。
また、感染がひどいケースでは患部を切開して膿を出す必要があります。
吊り上げる糸を埋め込んだケースでは、糸を抜去する処置をします。
鼻のプロテーゼに吊り上げを行った場合には、プロテーゼが感染することがあります。
そうなりますと、鼻背や鼻尖が赤く腫れてきます。プロテーゼの感染が疑われる場合は、抗生剤を2週間投与致します。
それでも感染が治まらない時はプロテーゼを抜去致します。
B)傷跡の盛り上がり
体質的な原因で傷がケロイドの様に赤く盛り上がることがあります。
対応
主に体質的な原因で、傷がケロイドの様に赤く盛り上がることがあります。
ステロイド(ケナコルト)を注射することで盛り上がりをを平らにする処置を行います 十分な効果が得られるまで1ヶ月間隔でくり返す必要があるケースもあります。
C)傷跡の段差・凹み
肌の性質や縫合した傷口のずれが原因で傷跡の段差や凹みが起こる場合があります。
対応
出来るだけ丁寧に縫合していますが、肌の性質や縫合した傷口のずれが原因で傷跡の段差や凹みが起こる場合があります。その場合は、CO2レーザーを照射し、削って滑らかにしたり、ぼかしたりする処置を行わせて頂きます。レーザー処置後は治療部位に赤みが約3ヶ月間位残ります。
レーザーで処置できない大きな凹みや段差は、傷跡を切り取って丁寧に縫合し直します。
D)鼻翼挙上の効果が物足りない
鼻翼挙上術はどの方法を用いても鼻翼を1~2ミリ程度持ち上げることを目標に行う手術です。
また、効果の大きさには個人差がございます。
その為、鼻翼挙上の効果が物足りないと感じることがあります。
対応
鼻翼挙上術はどの方法を用いても鼻翼を1~2ミリ程度持ち上げるのを目標に行う手術です。
また、効果の大きさには個人差がございます。その為、鼻翼挙上の効果が物足りないと感じることがあります。
鼻翼挙上効果が実感できない場合は、ご希望により再度手術を行うことは可能です。
◆糸での吊り上げ (術後いつでも可能)
◆皮膚切除 (術後4ヶ月以降)
但し、再手術をしても希望通りの持ち上げ効果が得られない可能性があることをご理解下さい。
初回手術と同じ方法を行うより、他の手術方法をお薦め致します。
E)鼻翼が上がりすぎている
糸での吊り上げを併せて行った場合は、手術から3ヶ月程は鼻翼が挙がりすぎる事があります。
対応
特に、糸での吊り上げを併せて行った場合は、手術から3ヶ月程は鼻翼が挙がりすぎる事があります。
半年程経過をみて頂いても、まだ挙上が強いと感じる場合には、下記の方法にて修正手術を行わせて頂きます。
◆糸の抜去
◆鼻翼下の皮膚切除
◆皮膚移植
但し、ご希望通りの鼻翼にはならない可能性がありますことをご了承下さい。
F)鼻翼鼻孔の左右差
元々の鼻の穴の大きさや形や、手術する際の挙上の量や位置のわずかなズレが原因で、鼻翼の高さや鼻の穴の大きさ・形に左右差が生じる場合があります。
対応
元々の鼻の穴の大きさや形や、手術する際の挙上の量や位置のわずかなズレが原因で、鼻翼の高さに左右差が生じる場合があります。出来るだけ左右対称になるよう手術を行いますが、1ミリ以下のわずかな左右差については、手術の精度に限界があります事をご理解下さい。
修正をご希望の場合は、上記D)・E)に準じて片方を上げるもしくは下げる処置を行います。
但し、再度手術をしても完全な左右対称にはならないことをご了承下さい。
G)鼻の下が長くみえる
鼻翼が上がる為、鼻翼から上口唇の距離が長く思えることがあります。
対応
どうしても気になる場合には、上口唇短縮術または口角挙上術にて対応が可能です。
手術の時期は、いつでも可能ですが、基本的には半年待って頂くことお勧めします。
上口唇短縮術では鼻の下に傷跡が残ります。口角挙上術では、上口唇から口角に沿った傷跡が残ります。
H)吊り上げや中縫いの糸が出てくる
稀に、中縫いの糸が出てきてしまう事があります。
対応
放置すると化膿する恐れがありますので、早目にご来院下さい。抜糸を行わせて頂きます。
I)小鼻の丸みが強くなる・分厚くなる
糸による吊り上げ術や鼻腔内の皮フ切除による鼻翼挙上術の術後には、鼻翼の皮膚が相対的に余るため、小鼻の丸みが強くなったり厚みが増したりします。
対応
どうしても気になる場合は、鼻翼縮小術(余った鼻翼の皮膚を切り取る)にて修正可能です。
手術の時期は、いつでも可能ですが、基本的には半年待って頂く事をお勧めします。但し、鼻翼に傷跡が残る事をご理解下さい。
J)小鼻のつっぱり感
手術直後は鼻翼の吊り上がりが強く、小鼻のつっぱり感を感じることがあります。
術後半年程経過して、傷が柔らかくなりますと小鼻のつっぱり感は軽くなります。
対応
半年程度経過をみて頂くと、傷が柔らかくなることで、小鼻のつっぱり感は軽くなります。
糸での吊り上げを行っている場合には、糸を抜去することでつっぱり感がなくなる可能性があります。
但し、抜去後、鼻尖が下がる可能性があることをご理解下さい。
K)鼻翼の横幅が広がる
鼻翼を持ち上げて付け直す手術では、小鼻の下の傷を縫い合わせるため、鼻の穴の床が外側に引っ張られます。そのため鼻の穴や小鼻の横幅が広がります。
対応
鼻の穴の床を狭くする鼻翼縮小術をご検討下さい。
L)傷が開く
稀に糸が外れたり、組織の血流が悪く傷口部分の皮膚と皮膚がつかないと傷が開いてしまうことがあります。
対応
傷口が開いた場合は傷の状態によって再度縫合するか、傷の治りを良くする軟膏を処方させて頂きます。
鼻翼挙上術のよくある質問
鼻翼挙上のダウンタイムはどのくらいですか?
個人差ありますが、1週間程度です。
個人差ありますが、腫れは手術後2~3 日目をピークに1週間間程、むくみは2週間程度で落ち着きます。
お化粧でカバー頂ける程度です。
お化粧でカバー頂ける程度です。
鼻翼挙上の傷は目立ちますか?
小鼻の溝部分と一致してほとんどわからなくなります。
小鼻外側の溝部分から小鼻の上側まで傷は出来ますが、傷は小鼻外側部分の溝部分と一致してほとんど分からなくなります
術後、傷痕気になる場合には適切な方法をご提案させて頂きます。
術後、傷痕気になる場合には適切な方法をご提案させて頂きます。
鼻翼挙上はどのくらい持ち上げられますか?
1ミリ~2ミリ程度です。
鼻翼挙上術はどの方法を用いても1~2 ミリ程度持ち上げることを目標に行う手術です。
経過には個人差があるため、術後、物足りないと感じることがあります。
経過には個人差があるため、術後、物足りないと感じることがあります。
鼻翼挙上の術後は違和感はありますか?
術後つっぱり感を感じることがありますが、時間の経過と共に緩和します。
術後小鼻の面積が縮小されことで、笑ったときなど小鼻周辺につっぱり感や違和感を感じる可能性があります。
時間の経過共に馴染み、1~2ヶ月で緩和していきます。
時間の経過共に馴染み、1~2ヶ月で緩和していきます。
使用する麻酔方法は?
患者様のご希望に合わせた麻酔を使用します。
当院では局所麻酔、笑気ガス麻酔、静脈麻酔+ラリンゲルマスク麻酔、全身麻酔がございます。
患者様のご希望をお伺いし、身体へのご負担を考慮した麻酔方法をご案内させて頂いております。
患者様のご希望をお伺いし、身体へのご負担を考慮した麻酔方法をご案内させて頂いております。
鼻孔縁挙上術のトラブル一覧
A)感染
治療部位に「熱感」「強い痛み」「強い腫れ」等といった状態が長引く場合は、感染が疑われます。
対応
感染が起きた場合は、内服薬の処方や抗生剤の投与をします。
また、感染がひどいケースでは患部を切開して膿を出す必要があります。
B)傷跡の盛り上がり
体質的な原因で傷がケロイドの様に赤く盛り上がることがあります。
対応
傷がケロイドの様に赤く盛り上がることがあります。体質的な原因が第一に考えられます。
ステロイド(ケナコルト)を注射することで盛り上がりを平らにする処置を行います。
十分な効果が得られるまで1ヶ月間隔でくり返す必要がある場合もあります。
C)傷跡の段差・凹み
肌の性質や縫合した傷口のずれや喫煙による皮膚の血行不良が原因で傷跡の段差や凹みが起こる場合があります。
対応
出来るだけ丁寧に縫合しておりますが、傷跡の段差や凹みが起こる場合があります。
その場合はCO2レーザーを照射し、削って滑らかにしたり、ぼかしたりする処置を行わせて頂きます。
レーザー処置後は治療部位に赤みが約3ヶ月間位残ります。
D)鼻孔縁挙上の効果が物足りない
鼻孔縁の皮膚を切り取る量が少ないと挙上の効果が小さくなります。術中は腫れのため、縫い合わせた鼻孔縁が引き上げられることがあります。腫れがおさまると、鼻孔縁が下がってきます。
対応
小鼻がすっきりと見えない・効果が実感できない場合、ご希望であれば再度手術を行うことは可能です。
※但し、皮膚の切除をすればするほど、鼻の穴がいびつな形になりやすい事をご理解下さい。
E)鼻孔縁が上がりすぎている
術後糸がついていますと、上がりすぎて見えます。
鼻孔縁の切除量が多いと、上がりすぎることがあります。
上がりすぎた鼻孔縁の修正は大変困難になりますので、鼻孔縁の切除量は慎重に決めて頂くことをお願い致します。
対応
鼻孔縁が上がりすぎていると感じる場合、元に戻すことは容易ではありません。
耳から採取した皮膚と軟骨を移植することによって鼻孔縁を下げる手術を行います。
但し、ご希望通りの鼻孔縁にはならない可能性がありますことをご了承下さい。
F)鼻孔縁の左右差
鼻の穴に左右差が起こる場合があります。元々の鼻の穴の大きさや形や、手術する際の切除する皮膚の量や位置のわずかなずれが原因です。
出来るだけ左右対称になるよう行いますが、1ミリ以下のわずかな左右差については、手術には限界があります事を理解下さい。
対応
ご希望の場合は、再手術を行わせていただきますが、鼻孔縁が上がった方を下がっている方に合わせることは不可能なので、上がりが足りない方を上がっている方に合わせることになります。
G)中縫いの糸が出てくる
稀に、中縫いの糸が出てきてしまう事があります。
放置していると化膿する危険がありますので早めにご来院下さい。糸を取り除く処置をさせて頂きます。
対応
中縫いの糸(皮膚の下の組織を縫い合わせる糸)が露出することがあります。放置していると化膿する危険がありますので早めにご来院下さい。糸を取り除く処置をさせて頂きます。
H)傷が開く
稀に糸が外れたり、組織の血流が悪く傷口部分の皮膚と皮膚がつかないと傷が開いてしまうことがあります。
対応
傷口が開いた場合は傷の状態によって再度縫合するか、傷の治りを良くする軟膏を処方させて頂きます。
鼻孔縁挙上のよくある質問
腫れや傷はどのくらいですか?
腫れは1週間程、傷は目立つことはありません。
腫れは他の部位に比べ比較的少なく、約2~3日目をピークに約7~10日間程で目立つ腫れは引いていき、むくみは2週間程で落ち着きます。
傷は術後間もない頃は切開線に赤みが出ますが、お化粧でカバー頂ける程度です。
時間の経過と共に落ち着きほとんどわからなくなります。
傷は術後間もない頃は切開線に赤みが出ますが、お化粧でカバー頂ける程度です。
時間の経過と共に落ち着きほとんどわからなくなります。
鼻翼挙上の術後は違和感はありますか?
術後つっぱり感を感じることがありますが、時間の経過と共に緩和します。
術後小鼻の面積が縮小されことで、笑ったときなど小鼻周辺につっぱり感や違和感を感じる可能性があります。
時間の経過共に馴染み、1~2ヶ月で緩和していきます。
時間の経過共に馴染み、1~2ヶ月で緩和していきます。
使用する麻酔方法は?
患者様のご希望に合わせた麻酔を使用します。
当院では局所麻酔、笑気ガス麻酔、静脈麻酔+ラリンゲルマスク麻酔、全身麻酔がございます。
患者様のご希望をお伺いし、身体へのご負担を考慮した麻酔方法をご案内させて頂いております。
患者様のご希望をお伺いし、身体へのご負担を考慮した麻酔方法をご案内させて頂いております。
リスク
腫れ、傷跡の段差、つっぱり感、内出血などが生じる場合があります。