症例番号:CO2-003
切縫法(植皮術)のトラブル一覧
A) 感染(化膿する)
手術後、赤み・熱感・痛み・腫れが増す、あるいは長引く場合は感染が疑われます。
対応
感染が起きた場合は、内服薬や抗生剤の投与を1週間続けて経過をみます。
膿がたまった場合は、皮膚を切開して膿を出す処置をさせて頂きます。
術後半年以内の感染 内服薬 抗生剤 洗浄無料。
また、感染が原因で植皮部が生着しなかった場合は、下記B)に準じます。
B) 生着しない
感染や血腫・ずれにより、植皮部分が生着せず壊死することがあります。
この場合、塗り薬(有料)で様子をみるか、もう一度植皮を行います。
対応
再度植皮を行う場合は、初回費用の半額を頂戴いたします。
なお、再度植皮を行っても術後の経過により生着しないことがありますことをご理解ください。
C) 痛み・痒みが残る
通常、採皮部・植皮部の痛みや痒みは1年程度で落ち着きます。
対応
必要であれば塗り薬等を処方致します。(有料)
D) 傷が残る(ケロイド状)
どの様な方法であっても、採皮部・植皮部のキズは消えることはありません。
特に「メッシュ植皮」では、メッシュ状のキズ跡が残りますが、これを治療する方法はありません。
E) 植皮部の乾燥
植皮部は、毛根・汗腺・皮脂腺がないため、毛が生えない・汗をかかない・皮脂が出ないという事があり、その結果皮膚が乾燥します。
対応
乾燥による皮膚トラブルを避けるため、保湿剤を常用することをおすすめします。
リスク
大きいものや深いホクロやイボは、患部が最終的にへこんだ傷跡として残ります。